○2008年8月31日
株式会社インテリジェンス
HITO本部 HRA統括部 新卒採用グループ 石井憲司様 インタビュー
−新卒採用を担当なさっているとお聞きしましたが、1年間でどのような業務をしておられるのですか?
簡単に言うと、二つの時期があって、インテリジェンスを知ってもらう「広報」の時期と学生を選んでいく
「採
用」の時期があります。前者ではインターンやセミナー、就職サイトでの情報開示を行っています。大体8月から12月まではこれらの活動が主ですね。後者は
実際の選考のプログラムですね。インテリジェンスだと1月から6月までがこの時期になります。まだまだ先のことだと思っているでしょうけど、僕たちは準備
を進めています。
−では、選考の内容も決まっているのですか?インテリジェンスならではの特色などもあれば教えてください。
昨年の内容だと、グループワークや面接でしたが、インテリジェンスの特色とすると、学生を良く見たい、学生さんにもインテリジェンス、ひいては人材業界の
仕事を知ってもらいたいというところが背景にあって、面接に多くの時間を割きます。昨年は、マネジャー・役員それぞれ、1対1で1時間という時間を割いて
面接をしています。1対1でマネジャーや役員の時間をそれだけ割くことは中々、他の企業さんではないことだと思います。その分、企業を動かす上層部の考え
や方向性に合っているかは分かってくると思います。また、もうひとつ特色としては志望動機を聞かないということがありますね。
−なぜ志望動機を聞かないのですか?
とってつけたような志望動機は必要ない思います。最初は興味本位でもいいんですよ。知り合いがいるだとか、人事の石井を知っているからだとかでもね。そ
の中で興味を持って面白そうだと思えば選考を続けてくれるでしょう。面接する中でどれくらい志望しているかは聞かなくても分かるものですね。
−採用する際にどんなところを見ていますか?
インテリジェンスの「5DNA」という行動原理を持っているかは見ていますね。5DNAは具体的に言うと、「社会価値の創造」「顧客志向」「プロフェショナリズム」「チームプレー」「挑戦と変革」です。この行動原理を見てもらうと求める人物像が見えてくると思いますね。
−採用担当者として、インテリジェンスの「顔」として意識していることはありますか?
働くことを楽しんでいるってことですね。僕が仕事に対してポジティブに捉えて取り組んでいることが伝わるように意識しています。僕は、人事は夢を与える仕
事だと思っています。これから社会人になろうとしている学生達が一番初めに触れる社会人って人事の場合が多いと思います。そんな人たちが仕事に嫌気がさしてい
たら、嫌じゃないですか?常に働く楽しさを伝えられればと考えていますね。
−インテリジェンスに入ってから仕事にギャップを感じたことはありますか?
自分が思っていること以上に裁量を任されることですね。会議などで意見を求められたり、仕事でも主体的に考えて行動することを求められたりし
ますね。その分、大学生のうちから主体性を持って何かに取り組んでみることは大切だと思います。インテリジェンスは人間相手の仕事の分、決まりきった業務
よりも新しい物事を考えていく必要が多い会社です。僕も採用の仕事をする中でどうやったら自社をもっと知ってもらえるかを考えていますね。人によって向き
不向きはあると思うけれど、そういった考えを持った人が多いのは事実ですね。
−最後に学生のうちにやっておいたほうがいいと思うことがあれば教えて下さい。
時間を存分に使うことですね。僕もそうでしたが、大学生は時間があり、お金はあまりない(苦笑)。僕は一人旅に中国からタイまで、船とバスと電車を使って
縦断したけど、社会人になったら出来ない経験ですからね。中国まで飛行機で行ったら、2時間ほどで行けるけど、僕は船に乗って2泊3日かけて行きました。で
も、そこで国籍・年齢を超えていろんな友達ができたんだ。時間をかけなかったら得られなかったものですよね。時間を目いっぱい使って、学生生活を思いっきり
楽しんでほしいですね。
−インタビューを終えて
何にでも適切な答えを下さる方で、何より仕事に対して「楽しんでいる」ことが言葉の一つひとつに感じられました。学生が憧れるべき社会人像というものを石井さんを通して伺えました。インタビューを快諾してくださり、ありがとうございました。
Interviewed by: 流通科学大学 商学部 岡田麗
流通科学大学 商学部 栢野千春
京都大学大学院 工学研究科 桔梗谷光生
関西学院大学 社会学部 北川史歩
大阪大学 経済学部 吉井辰朗